【合格体験記】応用情報技術者試験 一発合格のためにやったこと
今やSIer入社4年目のSEですが、新卒就活時には「どこの会社からも内定をもらえないのではないか」というほど何もできない無能でした。
なので、少しでも内定確率を上げるため、大学3年生の時に応用情報技術者試験を受験し、一発合格しました。そのおかげもあって、なんとか今の会社に入社できました。
そんな私が、応用情報技術者試験に独学で一発合格した方法を、今更ながら備忘としてやったことを書いておこうと思います。
※2018年(平成30年)時点の情報なので、一部古い可能性があります。ご了承ください。
この記事の目次
- 勉強期間、勉強時間
- 当時の私(つかる)のスペック
- 勉強方法
- 使用したサイト、参考書
- 勉強のキモ
- 勉強全体の進め方
- 結果
- まとめ:とりあえず問題を解くことが重要
勉強期間・勉強時間
- 受験日:2018年10月21日(平成30年秋試験)
- 勉強期間:2018年9月中旬〜10月下旬(約5週間)
- 勉強時間:150時間程度
大学生だったので、週3日は図書館にこもって8時間ほど詰め込んで勉強できました。この方法は仕事しながらは無理なので、仕事しながらだと、期間を延ばす必要があると思います。。。
また、うまいこと授業のスケジュールが組めて、週3日ほどしか授業を受けていなかったこともラッキーでした。
当時の私(つかる)のスペック
- 大学3年生(情報系学科)
- 最低限大学の授業を受けるだけの怠惰学生
- 基本情報技術者試験は未取得(勉強したことすら無し)
- 無謀にも基本情報をすっ飛ばして、いきなり応用情報を受験
- 実務経験なし
大学は情報学科でしたが、最低限、授業内容のみ勉強してるような、怠惰学生でした。。。
また、基本情報技術者試験を受けていない分際で、一丁前に「基本情報技術者試験では就活のアピールは弱いかな」と考え、基本情報をすっ飛ばして応用情報を受験しました。
ギリギリ合格したから良いものの、落ちてたら就活のための努力としては水の泡なので、お勧めはしません!
勉強方法
私がやっていた勉強方法をご紹介します!
使用したサイト、参考書
1.使用したサイト
おそらくご存知の方が多いと思いますが「応用技術者試験ドットコム」の「過去問道場」というサービスです。
完全無料で過去問を解くことができ、解説もわかりやすいです。
午前問題についてはこれだけやっておけばOKだと思います!
②「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典
IT用語を調べたことがある人は見たことあるかもしれません。
ITのことがよくわからない人に対しても、イラストでわかりやすく解説してくださってます。
用語の意味がわからない時にイメージを掴むために、よく使っていました。
個人的には、「ピヨ太くん」とかゆるいイラストも好きです!
2.使用した参考書
使用した参考書は1冊だけで、この参考書以外は何も使っていません。
「応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集」という過去問集です。
紙面(直近4回分の過去問)+PDF(それより前の20回分の過去問)で合計24回分の過去問が収録されています。
勉強のキモ
合格後に振り返ると、結局どれだけ問題を解いたかがキモだと思います。
1.午前問題
特に、午前問題は約半分が過去問と全く同じ問題が出題されるため、問題と回答を覚えておけば反射で正解できます。
極論ですが、合格ラインが全体の60%なので、過去問と全く同じ問題をほぼ全て正解できれば、午前は十分に突破できます!
2.午後問題
毎回出題される問題のテーマが異なりますが、ある程度のパターンは過去問を解くことで掴めると思います。過去問を解いて、パターンを掴んでいきましょう!
また、午後は選択問題となるため、「どの問題を選択するか」も重要です。過去問を解き、自分の解きやすい分野以外は早めに除外することで、効率よく勉強できると思います!
私は試験当日に「ネットワーク」を選択して全然答えられませんでした。
ただ、試験当日の回答分野の見極めも難しいので、私は最初から分野を決めちゃいました!
私が選んだ分野(平成30年秋試験の出題)
問題番号 | 出題分野 | テーマ | 私の選択 |
---|---|---|---|
問1 必須 | 情報セキュリティ | インターネットサービス向けサーバのセキュリティ対策 | ○ |
問2 | 経営戦略 | レストラン経営 | |
問3 | プログラミング | ウェーブレット木 | ○ |
問4 | システムアーキテクチャ | 並列分散処理基盤を用いたビッグデータ活用 | ○ |
問5 | ネットワーク | Webシステムの負荷分散と不具合対応 | ○ |
問6 | データベース | 入室管理システムの設計 | |
問7 | 組み込みシステム開発 | カードを使用した電子扉システムの設計 | ○ |
問8 | 情報システム開発 | 継続的インテグレーション | |
問9 | プロジェクトマネジメント | ERPソフトウェアパッケージ導入プロジェクトの計画 | |
問10 | サービスマネジメント | キャパシティ管理 | |
問11 | システム監査 | ERPソフトウェアパッケージを採用した基幹システムの運用・保守管理体制の監査 |
選択問題で何を選ぶべきかは、人によって異なるので、一回解いてみて自分の適性を確認すると良いと思います。
参考までに、私の感想を書いておくので、参考にしてみてください。
問題番号 | 出題分野 | 私の感想 | 私の選択 |
---|---|---|---|
問1 必須 | 情報セキュリティ | 知識と国語の問題。 | ○ |
問2 | 経営戦略 | 国語の問題。 私としては問題文が長くて難しい感じがしたので、除外しました。簿記の勉強されている方は簡単だったりするみたいです。 | |
問3 | プログラミング | 技術の問題。 プログラミングの授業受けたことある人、業務でプログラミングしている人におすすめです。 私は授業で初学者レベルのプログラミングを学んだだけですが、ある程度解けました。 | ○ |
問4 | システムアーキテクチャ | 国語と計算の問題。 問題文をよく読んで、計算を間違えなければある程度解けると思います。 | ○ |
問5 | ネットワーク | 技術の問題。 ネットワーク系の業務している人にはおすすめ。 試験本番の問題が難しくてあまり解けませんでした。。。 | ○ |
問6 | データベース | 技術の問題。 SQL文とか書ける人には簡単かもしれません。私は全然学んでなかったので、最初から除外してました。 | |
問7 | 組み込みシステム開発 | 国語と計算の問題。 問題文をよく読んで、焦らなければ解けると思います。 私としてはちゃんと読めば解けたので、どなたにもおすすめです。 | ○ |
問8 | 情報システム開発 | 国語の問題。 知識不足で全然解けなかったので、除外しました。 | |
問9 | プロジェクトマネジメント | 国語の問題。 プロジェクトマネジメントなんて一切経験しておらず、全然解けなかったので、除外しました。業務でマネジメント経験などされていれば簡単に解けるかもしれません。 | |
問10 | サービスマネジメント | 国語の問題。 私としては問題文が長くて難しい感じがしたので、除外しました。文系得意な方は解きやすいかもしれません。 | |
問11 | システム監査 | 国語の問題。 システム監査って何?レベルだったので、私は最初から除外してました。文系得意な方は解きやすいかもしれません。予備知識もそこまでいらないと思います。 |
勉強全体の進め方
私の場合は、9月中旬〜10月下旬の約5週間のスケジュールで勉強しました。
午前問題と午後問題は、比率を変えつつも並行して進めました。
午前問題、午後問題それぞれの勉強法
1.午前問題
午前問題はとにかく「過去問道場」をやり込みます。
私の場合は、過去10回分を2,3周解きました。
スマホで一問一答形式で勉強できるので、通学中の電車内では大体「過去問道場」をやってました。また、その他隙間時間にはずっと過去問道場をやっていたと思います。
この時、過去問道場の解説だけではわからない箇所は、ネットで調べて理解するようにしていました。
2.午後問題
①過去問を解く → ②採点&復習する → ③再度同じ過去問を解く の流れで過去問の内容を定着させるようにしました。
私の場合は、過去8回分を2周解きました。
大学生で自由にできる時間があったので、週3日は大学図書館や市立図書館で7,8時間ほど勉強してました。
1週間ごとやったこと
1週間ごとに、何回分の過去問を解くか、スケジュール立てて取り組みました。
また、過去問は1回解くだけではなく、①解く → ②採点&復習 → ③再度解くの流れでやっていました。
1週目
午前問題:「過去問道場」で2回分(平成25年の春秋)の過去問を解く。
午後問題:1回分(平成26年の春)の過去問を解く。
※午後問題では、選択分野を決めるために、ある程度全ての分野を回答してみて、回答しやすいものを把握しました。
※また、この時点では午前午後ともに正答率3,40%程度でした。
2週目
午前問題:「過去問道場」で3回分(平成26年の春秋、平成27年の春)の過去問を解く。
午後問題:2回分(平成27年の春秋)の過去問を解く。
3週目
午前問題:「過去問道場」で3回分(平成27年の秋、平成28年の春秋)の過去問を解く。
午後問題:2回分(平成28年の春秋)の過去問を解く。
4週目
午前問題:「過去問道場」で2回分(平成29年の春秋)の過去問を解く。
午後問題:2回分(平成29年の春秋)の過去問を解く。
5週目
本番リハーサル:午前問題と午後問題通して、1回分(平成30年春)の試験を解く。
総復習:今まで解いた過去問の中で、間違えた箇所を中心に、復習。
本番リハーサルでは、午前問題の正答率70~80%程度、午後問題の正答率60~70%程度でした。
ギリギリ合格できるかどうかというところだったので、焦って復習しました!
結果
ギリギリ合格できました!
まとめ:とりあえず問題を解くことが重要
まとめると、問題を解くことが一番の合格への近道でした!
ただ、それぞれIT企業勤務なのか、未経験なのかなどバックボーンが異なると思います。それぞれに合わせて勉強すべきことが異なると思います。
特に午後問題は何を選択するかで大きく変わってくると思います。自分の得意分野で戦えるように、一度過去問を解いて、得意分野を見極めるのが良いかなと思います!